第13章 SFF楽器の その他のスタイル操作子  スタイル入門講座の目次へ戻る  サイトTOPへ戻る

13-8) Fingered/FingOnBass機能の補足
                                                2007/10/27 (改) 07/11/04
 クラビCVPやポータのスタイル演奏では左手ボイスを消音し、左手はスタイル制御に専念することが
多いですが、もし左手ボイスを鳴らして演奏するなら、AIフィンガードよりも、フィンガードやフィンガード
オンベースの方が自由度が高い場合があります。


◆左手ボイスを鳴らすフィンガードだと
 左手ボイスにピアノを選び、イマジンをもう一度弾いてみます。
スタイルのコード1のピアノを消音して、左手ボイスのピアノで各コードを四分音符で刻むこととします。
Fingered555  例えば前ページ第2小節4拍目を左図のように弾くならば
フィンガードが最適です。16分音符で A, Bb, B, C と駆け上
がっても、フィンガードなら無視され、直前に認識された
コードFが持続するからです。フィンガードは構成音が
揃ったときのみ、コード検出します。
【注1】 7th系だと5度または3度のいずれかを省略できますが、トライアドでは一切省略は認められていません。
【注2】 なお二鍵だけの押下でも、1+5 と 1+8 だけは認識します。

◆左手ボイスを鳴らすAIフィンガードだと
 ところがこれをAIフィンガードで弾くと、まったく異なる動作になるのです。
Fingered556
 単音は1+8(オクターブ)の省略形とみなされますので、
A1+8, Bb1+8, B1+8, C1+8 に判定されベースアカンプと
コードアカンプともに影響を受けます。しかし影響するのが
悪いという訳ではありません。聴感上、不自然でなければ
それはそれで楽しく利用すれば良いのですから。
 またF音を押さえたままにした場合には、左下図のように
コード検出されます。
【注】 STAGEAのフィンガードコードとは AIフィンガード のことです。
しかしSTAGEAは離鍵でアカンプが消音する初心者向けの補助機能
と位置付けており、アカンプ再生をバックに演奏する事はできません。

◆はじめのフィンガリングタイプは自由
 Fingered/FingOnBass機能をフットスイッチにアサインしただけでは、現在のフィンガリングタイプは
変化しません。フットスイッチを踏んではじめてフィンガード・オン・べースに切り替わり、以後踏むたび
フィンガードフィンガード・オン・ベースフィンガード・・・と変わります。
つまり始めの状態はAIフィンガードでも、マルチフィンガーでも、フルキーボードでも自由に選べます。
Foot001
 この特性を
上手に活用
しましょうね。
 
 
  

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