第8章　ステージア で考える　[ Style Voice]　　　スタイル入門講座の目次へ戻る　　サイトTOPへ戻る
83） ステージアのスタイルボイスの概要 （2）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2004/12/19
元来音色指定の「プログラム番号」は1〜128だけで、これでは128種類までしか指定できません。
そこで音色バンク切り替えという考えができました。 たとえばプログラム番号１番のグランドピアノでも、
音色バンクLSB＝00H（0）,01H（1）,12H（18）,28H（40）,29H（41）を使いさらに細かく、少しづつ趣の違う
グランドピアノを区分できようになっています。（40H以降は少し系統が異なります）
プログラム番号１（グランドピアノ）,　　バンク MSB = 00,　　バンクLSB = 16進 （０起点10進）
00H　(0) 01H　(1) 12H　(18) 40H　(28) 41H　(29)
XGグランドピアノ XGグランドピアノKSP XGメローグランドピアノ XGピアノストリングス XGドリーム

STAGEAのピアノカテゴリーに属するプログラム番号1〜8番のボイスはこのバンク切り替えにより、総数
72ボイスあります。下表ではこれを、XG拡張ボイス(33)とXG基本ボイス(39)に色分けしてみました。
★がELS-01に搭載されているXG基本ボイスで、これはMU-50のマップでもあります。
XはDTM音源のMU-80〜MU-2000でオプション拡張されているボイスでSTAGEAにはありません。
しかしELS-01やCVP,PSR等の電子楽器はバンクLSB=70H（112）以降のオレンジ色ベースのエリアに、
DTMとは異なる自分達独自の世界を拡張しています。 これを電子楽器のXG拡張ボイスといい、
★や■(プレミアボイス)がステージアに搭載されているもので、MUシリーズにはありません。
バンク MSB = 00, 　LSB = 16進（上）　０起点10進（下）
00 01 03 0C 12 14 19 1B 20 21 22 23 28 29 2A 2D 30 34 40 41 42 43 44 45 46 47
PC VoiceName 0 1 3 12 18 20 25 27 32 33 34 35 40 41 42 45 48 52 64 65 66 67 68 69 70 71
1 GrandPiano ★ ★ ★ ★ ★ X X X X X X
2 BrightPiano ★ ★ X X X X X X X X X
3 ElecGndPiano ★ ★ ★ X ★ ★
4 Honkytonk ★ ★
5 ElecPiano 1 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ X X X X X X X
6 ElecPiano 2 ★ ★ X ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ X X X X X X X X X X
7 Harpsicord ★ ★ ★ X ★ X X
8 Clavi. ★ ★ ★ X ★ ★ X X X X X X

48 49 4A 4B 4C 4D 4E 4F 50 51 52 53 54 55 70 71 72 73 74 75 76 77 78
PC VoiceName 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 112 113 114 115 116 117 118 119 120
1 GrandPiano ■ ■
2 BrightPiano ★
3 ElecGndPiano ★ ★ ★
4 Honkytonk ★ ★ ★
5 ElecPiano 1 X X X X X X X X X X ★ ★ ■ ★ ★ ★ ★ ■ ★
6 ElecPiano 2 X X X X X X X X X X X X X X ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
7 Harpsicord ★ ★
8 Clavi. X X X ★ ★ ★ ★
このようにMU音源と電子楽器のXG音源を同列では比較できません。 もしDTMソフトで電子楽器に
搭載されたXG音源を使いこなすには、DTM教科書には載っていない、こういった知識が必要です。
そういったことから、DTMソフトはスタイルファイルの音符パターン入力だけに使い、音色やEffect等は
ステージアに読み込ませたあと、ELS-01のRPP画面から行なうのが最も簡単です。

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