2004/05/31
お待たせしました。ではスタイルファイル実験を最終段階へ進めて行きましょう。
実は 23） 24）で試作したイントロボタンや、メインボタンに流し込むテストSFFファイルでは、
スタイル本来の価値を示していません。 つまり２８小節の楽曲に対して、２８小節のパターンデータを
用意するのでは、これまで普通のSMFカラオケデータ（XGサポートデータ）と同じだからです。
「スタイル」では、たとえ３００小節の楽曲でも、それをわずか数小節の複数セクションに分割して
表現してしまうところが、データ製作者の腕の見せどころでもあります。
| 【スタイル作成演習３ 仕様】 | ||||
| らくらく作曲名人２ | ステージア ELS-01 | |||
| 素材セクション数 | ５ | → | 設定セクション数 | ５ |
| Intro A | ２小節 | → | イントロ １ | ２小節 |
| Main A | １１小節 | → | メイン Ａ | ２小節 |
| Fill AB | １小節 | → | フィルイン Ｂ | １小節 |
| Main B | １２小節 | → | メイン Ｂ | ２小節 |
| Ending A | ２小節 | → | エンディング １ | ２小節 |
このようにひとつの楽曲を、いかにして１スタイル（Intro ３、Main ４、Fill In ４、Ending ３、Break １）で
収めてしまうかが（それも演奏しやすさ、かっこ良さを両立させて）、個別リズムパターン(U1A・・・）を
たくさん作り、RSPで一曲のカラオケ・シーケンスを仕上げたEL時代とは違う、新しい価値観でしょう。
これがスタイルの仕組みの特徴であり、またユーザースタイルを創造するユーザー側の楽しみであり、
またその集約完成度のいかんこそが、スタイル製作者の自慢どころでもあったりするのでしょう。
欧州のポータトーンユーザ個人サイトで時折、俺の作った「このスタイルはどうだ！」と、
みずからダウンロード配布しているのを見かけますが、ほんとうに楽しそうですね。
今後は、日本でもスタイル構成テクニックの研究発表が盛んになることを期待したいですね。
さて演習１，２で作ったデータは右の構成でした。
これを次のようにステージアのイントロ１、エンディング１、メインＡ、メインＢ、フィルＢの各セクションに
振り分けてみましょう。２９小節だったものが、わずか10小節（ＳｅｔＵｐ込み）のSMFになります。
スタイル入門講座の目次へ戻る サイトTOPへ戻る ＜手前のページへ 次のページへ＞
Copyright(c) 2004 Rubato