12-12）導入期における２ノートフィンガリング (1)

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2006/09/04
エレクトーンSTAGEAには４つのフィンガリングモードがあります。
ABCオフ、フィンガード、カスタムの３つはベース制御が違うだけで２ノートフィンガリングが使えます。
少し毛色の違うのがシングルフィンガーで、導入期にこれを利用された方もいらっしゃるでしょう。
今回は８０年代以降良く使われる Ⅳ－Ⅴ－Ⅲm－Ⅵm （KeyCなら F - G - Em - Am）を用いながら、
STAGEAでうまく左手が使えない時期における、スタイルの使い方を考えてみます。
スタイルはDanceカテゴリーにある「ドリームダンス」、「80's ダンス」などで、左手（LK）ボイス音量ゼロ、
スタイル全開、フィンガード（AIフィンガード）にしましょう。

◆ シングルフィンガーの場合

マイナーコードは
ルートの左側ならどの

黒鍵盤でも良いので、上図のようにEbを押さえたままにするか、あらためてAbを押さえます。
シングルフィンガーとはいえ指２本を使いますし、EmやAmのコードトーンにはない黒鍵を利用する点
では、さらなる教育的発展にはつながりません。そしてまたこれが初心者に優しいかは微妙です。

◆ フィンガードの２ノートフィンガリングの場合（ABCオフ、カスタムも含む）

長３度、短３度規則に
より左図の押鍵です。

入門者にはシングルフィンガーと比べてどうでしょうか？　２ノートフィンガリングではコードトーンを用い
ますので、３本の指が使えるまでの橋渡しにはならないでしょうか？（下図： 2/3鍵混在利用例）

さらに、ベースがまだ踏めない初心者には、２ノートフィンガリングによるオンベース指示は救いです。

（左図：フィンガードで、
G/Fを入れる場合）

欠点は転回形がないため、無理に２ノートフィンガリング使おうとすると流れが悪くなることがあります
（これはシングルフィンガーも同じ）。普通のコード押下の途中で（押さえづらい部分があり、もしその時に
利用可能な２ノート型があるならば）その利用も視野に入れるというのがベストのような気がします。

Tomorrow never knows（ミスチル）、明日春が来たら（松たか子）、太陽のシーズン（安室奈美恵）、
恋愛レボリューション21（モー娘）のサビや、サマーれげえ！レインボー（７人祭）のサビ・・・などなど
このコード進行は多くの曲で使われています。しかし実際の楽曲では４声和音が多用され、入門者に

優しい押鍵とは言え
なくなってしまうのが
現実でしょう。（左図）
結局はコード自体の

（入門者向け）簡略化が必要です。永年エレクトーンに装備され続けている「フィンガード」に明確な
ユースケースがなく、私なりに使い方を提案させて頂きましたが効果は不明です。私よりも専門家の、
実際に入門クラスを指導なさっている先生方により、２ノートフィンガリングの研究が進むと幸いです。

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