11-30）メインでのセクション予約（同じメインへ）

第11章　スタイルコントロールとリアルタイム演奏　スタイル入門講座の目次へ戻る　　サイトTOPへ戻る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005/10/01
オートフィル＝ＯＦＦで、メインA再生中に同じメインAボタンを押すとどうなるでしょうか？
現在のメインにフィルインを割り込ませる Main X → Fill X → Main X という動作になります。

ここでまず一点整理しておきましょう。
メイン→メインという遷移シーケンスでは、
同じメイン間を直接移動することはできない。
つまり強制的にフィルインが挿入されてしまう
ということを覚えておきましょう。

◆ メイン再生中に、セクション予約区間で同じメインを押した場合

最後の８分音符を越えた位置から小節終端までが予約
可能区間です。そして予約された動作（Fill In A）は次の
小節の頭から実行されます。

【筆者注】境界点（最後の8分音符）上が予約可能に含まれるかどうかの厳密な検証はできていません。
　　　　　　あくまで楽器のテンポを落として実験した、私の体感に基づく判断ですので、正しくないかもしれません。

このように予約区間内で押すとチカチカし、次の小節でもまだチカチカしています。
正確には短い予約区間での一瞬のチカチカは「次はフィルＡ」 Main Ａ → Fill Ａで、
次の小節（Fill）に入ってからのチカチカは「次はメインＡ」 Fill Ａ → Main Ａですが、
前者は一瞬の特殊な点滅（行き先がFill）なのであまり深く考える必要は無いでしょう。

つまり予約区間で押した場合は、フィルインは１小節パターンが丸ごと再生されます。

◆ メイン再生中に、非予約区間で同じメインを押した場合
たとえば3拍目あたりで、再生中のメインＡを押してみて下さい。

この非予約区間では押下した瞬間にフィルインと差換わり
チカチカします。
この点滅は「次はメインＡ」 Fill Ａ → Main Ａを示します。

そしてフィルは1小節固定パターンなので、必ずその小節内で完了して、次小節はメインに戻ります。
つまり非予約区間では小節先頭部で押下したときのみフィルインパターンが全て再生されますが、
少しでも遅れるとフィルインパターンの一部だけの再生となります。

ELシリーズではフィルインが丸ごと入ろうが、頭が一拍欠けようが、再生時間の違いだけでした。
しかしスタイル楽器はそうではないのです。取説には同じメインを再度押すと「フィルインが鳴る」と
だけ書かれていますが、実際には押下タイミングによって、アカンプ再生動作がインテリジェントに
切り変わります。（詳細は別途フィルインのページで説明します）

さて今回は１小節内のどのタイミングで押すかというミクロな話題を取り上げましたが、
次回は曲中のどこで押すかという、もう少しマクロな視点から考察してみましょう。

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