16-3）ベースアカンプ発音の謎解き（STAGEA型）

第16章　(AI) カスタムABCをもっと知りたい　　　　スタイル入門講座の目次へ戻る　　サイトTOPへ戻る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2009/03/29
◆STAGEA の AIフィンガード（フィンガードコード）の場合
[Dance] 70's ディスコ２ MainA で実験します。ベース・アカンプはルートの8分刻みです。

　PK音色はコントラバスを選び、まずAIフィンガード（フィンガードコード）、
PKメモリーをONにします。ベース・アカンパニメントの確認ですので、他の
アカンパニメントは消音しておくと良いでしょう。
　準備ができたらLKのどの音域のオクターブでも良いので、C鍵から順番に
白鍵を単音で押下してみましょう。
【参考】このとき判定されるコードは C^₁₊₈, D^₁₊₈, E^₁₊₈, F^₁₊₈, G^₁₊₈, A^₁₊₈, B^₁₊₈ です。
PKボイスに耳を傾けると、D鍵からE鍵に移るとき1オクターブ下がる
のが分かります。（もっと正確に言えば、E^bからEで切り替わります）

◆STAGEA の（AI）カスタムABC の場合

■ 低いC鍵を試します　（スタイルを止めた状態で実験開始）
　1) まず左端の（低い方の）C鍵を踏んで、普通に鳴らし聞きましょう。
　2) シンクロスタートをセットし、LKには一切触れずに、C鍵を踏みます。
　【結果】踏んだ瞬間だけは「低いC音」ですが、すぐに　「高いC音」にシフトします。

■ 低いD鍵を試します　（シンクロボタンを消して、スタイルを止めてから）
　1) マニュアルで低いD鍵を踏み、PKボイスを聞いてみましょう。
　2) シンクロスタートをセットし、LKには一切触れずに、D鍵を踏みます。
　【結果】踏んだ瞬間だけは「低いD音」ですが、すぐに「高いD音」に変化します。

■ 低いE鍵も試します　（シンクロボタンを消して、スタイルを止めてから）
　1) マニュアルで低いE鍵を踏み、PKボイスを聞きます。
　2) 次にシンクロスタートをセットし、LKには一切触れずに、E鍵を踏みスタイルを走らせます。
　【結果】踏んだ瞬間もその後も、同じ「低いE音」のまま連続します。
　Bassアカンプが１oct低くなりました。さらに右隣のF鍵も同じ振る舞いです。

■ 高い方のE鍵はどうでしょうか？　（シンクロボタンを消して、スタイルを止めてから）
　1) 高いE鍵を踏み、PKボイスを聞きます。
　2) 次にシンクロスタートをセットし、LKには触れず、高い方のE鍵を踏みスタイルを走らせます。
　【結果】踏んだ瞬間は「高いE音」ですが、すぐに「低いE音」が連続します。お隣の高い方のF, G鍵も同様です。

　マニュアル発音（左図ピンク）はPK20鍵の順に高くなりますが
ベースアカンパニメントはE^bを最高として折り返して発音する
ため、⑦→⑧や、高いFの⑨→⑩のような遷移が起きます。
（左図：70'sディスコ２ MainD のベースアカンプ発音）

　このE^bがベースアカンプの折り返し点というのは（STAGEAだけでなく）、ヤマハ製スタイル楽器の共通
のディフォルト設定ですが、中にはこれに以外の設定になってる工場プリセットスタイルもあります。
　そしてこのオクターブ折り返し点はユーザー自身の考えで設定・変更できるのです。

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