2008/03/30
鍵盤の押鍵状態は常に変化しています。 もし８分とか16分音符の一定インターバルだけで、機械的
にコード判定が繰り返されると、実用上の不都合が起きます。
 |
コードC→F→G7を左図（上）のように弾くと、一瞬ですが C音やF音だけの状態が存在します。 もしこれがその都度 C1+8や F1+8に判定されては困りますね。 でも大丈夫。 残１鍵なら無視されて、無事 C→F→G7 になります。 また左図（下）は２鍵が鍵盤上に残る例ですが、一瞬の G-C鍵やG-F鍵は、C/Gや G1+5に判定されることなく 意図どおり C→Gsus4→G と変化していきます。 |
例えばコードCのフル押鍵（C-E-G鍵）から、２ノートのEm（E-G鍵）にする時には、C鍵を離すだけでは
コードCのままです。 この場合は一旦完全離鍵し、E-G再押鍵でEmに判定させる必要があります。
また不完全なAI ２押鍵より、１鍵の方が、さらにプライオリティは低いようです。 下図（左側）のコード
コードC→AmやAm→CのようにAI２鍵の進行の間にC音１鍵が残っても無視され、C1+8は起きません。
 |
◆一瞬 鍵数が増えたら・・・ 次に左図（右側）のように離鍵が 遅れた場合を考えてみましょう。 コードC→Amにおいては、E音の 離鍵が一瞬遅れても（黄緑）無事 Amに遷移します。 しかしコードAm→CでA音の離鍵 が遅れると、Amのままになります。 同様にEm→CではG音のリリース が遅れても大丈夫ですが、C→Em ではC音の離鍵が遅れると、コード Cのままになってしまいます。 ３鍵押下の方がプライオリティが 高いからです。 |
◎ Never Ending Story （G.Moroder & K.Forsey）【注】 横軸４小節表記です 参考URL:Google検索結果
スタイル[Movie & Show] サタデーナイト Main B, T=122 （STAGEAでは [Dance] USディスコ に改名）
１〜２小節目の C→Gsus4→G はG鍵を残したままでも、うまくコードが変化します。 ３小節目の F6 は
２ノートのDm/F（F-D鍵）で代用します。もしこの Dm/F→F の際にD鍵が残っていると、一旦Dmに判定
され、その後の２ノートのコードF（F-A鍵）はDmでベースルートがD音になってしまいます。
スタイル入門講座の目次へ戻る サイトTOPへ戻る ＜手前のページへ 次のページへ＞
Copyright(c) 2008 Rubato