第8章 ステージア で考える [ Style Voice]   スタイル入門講座の目次へ戻る  サイトTOPへ戻る

88) びっくりマークボイスの互換性 (Sweet ! )
                                                         2005/02/13
SFF楽器における Seet ! ボイス の互換性をまとめたのが下表です。
Sweet!ボイスXG拡張ボイスは電子楽器用の拡張エリア内にボイスアサインされて
おらず、結局呼び出してもキャピタルである LSB=00H、つまりGM互換のXG基本音色が鳴ります。

もしSTAGEAにある Sweet ! 例えばLSB=70H,PC=16H(Harmonica)を他のSFF楽器で呼び出すと、
Tyros以降の機種(CVP-30xやPSR-3000)ではステージアと同じく Sweet ! Harmonica が鳴りますが、
CVP-209以前の機種だとXG拡張ボイスのHarmonicaが鳴ります。
またLSB=75H,PC=35HはSTAGEAなどPSR-9000以降の機種ならば Sweet ! Tromboneが鳴りますが、
CVP-10xやPSR740,PSR-8000等ではキャピタルまで落ちてXG基本ボイスが発音するでしょう。

ここで注目したいのは1999年発売のクラビノーバCVP-10xシリーズに搭載された4つのSweet ! ボイス
(アルトサックス、テナーサックス、クラリネット、フルート)のボイスマップ(音色バンクLSB)です。
びっくりボイスだけでなく、その他のXG拡張ボイスにおいても、CVP-10xはPSR-8000とはかなり異なり
ます。(下表参照) つまり当初はクラビCVPはPSR-8000と共同歩調をとっていたわけではありません。
クラビノーバCVPが、PSRのボイスマッピングに歩み寄り、SFF楽器の共通マッピングが実現したのは、
2002年発売のCVP-20xシリーズからのようです。

◆スイート!ボイス  (PS8k=PSR-8000, P74=PSR-740, C109=CVP-109, PS9K=PSR-9000, 9pro=9000PRO,
                 C209=
CVP-209, PS21=PSR-2100, C309=CVP-309/307, PS3K=PSR-3000
Bank 1997 1999 2000 2001 2002 2003 2004
ELS-01 Sweet ! LSB PC PS8K PS74 C109 PS9K 9pro C209 Tyros PS21 C309 PS3K
Harmonica 70H 16H
Mandlin 72H 19H
Violin 71H 28H ○*1 ○*1 ○*2 ○*1 ○*1 ○*1
(RG Cello) 71H 2AH - - - - ◎*1 - - - -
Trumpet 73H 38H
FlugelHorn 76H - - ○*3 -
Trombone 75H 39H - - -
MutedTrumpet 72H 3BH - - ○*4 -
SopranoSax 71H 40H - - -
AltoSax 72H 41H Lsb74H
TenorSax 75H 42H Lsb71H
Oboe 71H 44H - - - - - -
Clarinet 72H 47H Lsb71H
Flute 72H 49H Lsb73H
PanFlute 71H 4BH - - ○*5
14 5 5 6 8 10 10 14 14 14 14
 【参考文献】 各機種付属 DataList 下位モデルは搭載ボイスが減少します。
 【注】 表記は16進。 MSBは00Hです。 ○*1=SoftViolin, ○*2=StringsQuartet, ○*3=Trumpet&Clarinet, ○*4=
 BallroomBrass, ○*5=PanFlute1, ◎*1=Natural ! Cello

なおCVP-109/107にのみ搭載されたスイートチェロ(SweetCello)は、後続機CVP-209/207では
(XG音源ではなくクラビノーバ独自のNatural音源が受け持つ)ナチュラルボイス化されています。

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